キビ箒

床のほこりたちが言います

ちびた箒がいいんだよ

何本も違う箒を買いましたが

どれも気に入りません

「やっぱりキビ箒じゃないと」

「サクサクはけて気持ちがいいんだ」

「箒が違うと気持ち悪い!」

床のほこりたちはブツブツと文句を言います

仕方がないので諦めていたら

ちびた箒はどんどんちびていきました

もうだめだという時に

笛を吹いたら

なんと!

新しいキビ箒が飛んできたではありませんか

床のほこりたちは大喜び

さっさとはかれて

ゴミ箱の中へと入って行きました

「キビ箒さんありがとう」

床も床のほこりも

みんないっしょに

キビ箒さんにお礼を言いました

おわり

 

 

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