「常野物語 蒲公英草紙」恩田 陸
ひょっとしたらこの人は
数少ない正しく強い正義を持った作家か、いや、あるいは人というべきか
常野(とこの)というある特殊な超能力を持った人たちが登場する
いつもの常野物語のうちのひとつの物語は・・・
話は明治末(たぶん)のある女性の少女時代の一年あまりの思い出を語りに進む
登場人物のほとんどが苦悩を内に秘め
けれど、ふんわりと豊かでかつ真剣で平和な日々を生きようとしている
しかし、時代は近代へと向き始めた頃であり
平和な村にも何か得体の知れない不安が近づいてきている
読むほうにも平和でおおらかな暮らしに引き込まれながら
どこか不安な気持ちにさせる
いつしか結末がこなければとおもいながらついにラストまで
ラストは小さな人間のひたむきさに心打たれ
涙が止まらなかった!!~!
平和を描きながらその裏にあった戦いを感じさせ
戦う生き方ではなく真剣に生きる生き方を問うこの人の作品には
肩の力を抜いて真剣にもうちょっと頑張ってみようかっていう気にさせられる
作者の並々ならぬ正義の力を感じるのだけれど
どうなのでしょう?
本当のところはわからない
とはいえ読んだのはまだ2作目なのにもう!完全にはまってしまった
まさしくやられた状態なのです
よくぞこの人を教えてくれた友人には感謝!というのが今の偽らざる気持ち
です
恩田 陸・・・昔から~大好きな作家の一人です。
波長が合うのでしょうね。
本が閉じられなくなってしまいます。
氷見図書館においてある本は、全部、借りて読みましたよ(爆)
>忘れな草さん
そりゃすごい!
それだけ読んだら涙が出尽くしちゃいそうですね^^!
僕はまだまだ2冊なのでこれから楽しみです