「沖で待つ」絲山秋子
芥川賞の「沖で待つ」と「勤労感謝の日」は
作者の勤め人時代のリアルな感覚が伝わってくる
やや自伝的な要素のする物語
仕事帰りに立ち寄った駅のそばの赤提灯で
主人公と一緒にいっぱいやりながら
仕事の愚痴を言い合ってる気持ちにさせてくれる一冊
ただ出てくる人物のすべてが知ってる人とダブってしまって
感情移入しすぎて弱りました
そして、そして、ぶっ飛んだのが3話目の
「みなみのしまのぶんたろう」
すべてひらがなで書かれた
まるで小学生の作文か
まあまあよく出来た日本昔話的今話というのか
とにかくブラックが効いていて
小説家がこんな遊びをやる!か!的な
そんな、ちょっとまたまたファンになりそうな
これから目が離せない本(作家)に出会ったな~って
この時期本なんて
読んでいていいんかい的な季節ですが
忙しいときの逃避行動はまだまだ続きそうです
予告
ただいま、初三浦綾子です